家づくりを考える際、デザインや間取り、耐震性など、様々な要素が頭に浮かぶことでしょう。しかし、本当に快適で健康的な暮らしを実現するためには、見過ごされがちな「気密性」の確保が非常に重要となります。
「気密性」とは、文字通り「家がどれだけ隙間なく作られているか」を示す性能のこと。この性能を数値で表したものが「C値(相当隙間面積)」です。C値は、住宅全体の隙間面積を延床面積で割った数値で、単位はcm²/m²。この数値が小さいほど、その家の気密性が高いことを意味します。
新日本ホームズでは、お客様に永く快適に暮らしていただくために、この「気密性」を家づくりの最も重要な要素の一つと位置づけ、徹底的にこだわっています。
なぜ「気密性」が重要なのか? 高気密住宅がもたらす4つのメリット
高気密住宅は、単に隙間が少ないというだけでなく、住む人に多くのメリットをもたらします。
高い断熱性能を最大限に活かす
多くの住宅会社が「高断熱」をアピールしていますが、実は「高断熱」だけでは不十分です。
どんなに性能の良い断熱材を分厚く使っても、家に隙間だらけでは、その性能を十分に発揮できません。温かい空気や冷たい空気は、わずかな隙間からでも簡単に逃げていってしまうからです。
高気密・高断熱はセットで考えるべきです。高い気密性によって家の内外の空気の出入りをコントロールし、高性能な断熱材の効果を最大限に引き出すことができます。
これにより、家全体が魔法瓶のように外気温の影響を受けにくくなり、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な室内環境を実現します。
健康的な室内環境の実現
家の隙間は、外部からのホコリや花粉、PM2.5などの汚染物質の侵入経路となります。特に、福岡のような都市部では、これらの物質への対策は欠かせません。
高気密な家は、外部からの汚染物質の侵入を最小限に抑え、計画的な換気システムが適切に機能する環境を作り出します。
これにより、家の中の空気を常にきれいに保つことができ、アレルギーやぜん息に悩む方にとっても、健康的で安心な暮らしを提供します。
カビや結露の発生を抑制
気密性が低い家では、壁の内部で結露が発生することがあります。
これは、暖かい室内の空気が壁の内部に入り込み、冷たい外気に触れて水滴に変わる現象です。壁内結露は、柱や土台を腐らせる原因となり、家の寿命を著しく縮めてしまいます。また、カビの発生にもつながり、健康被害を引き起こす可能性もあります。
高気密住宅は、壁の内部に湿った空気が入り込むのを防ぐため、結露が発生しにくく、カビやダニの発生も抑制します。家の構造体を健康な状態に保ち、住まいの耐久性を向上させます。
光熱費を削減できる
快適な室内環境は、エアコンや暖房機器に頼る時間が減ることを意味します。高気密・高断熱の家は、冷暖房効率が非常に良いため、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
福岡の夏は蒸し暑く、冬は冷え込む日もありますが、高気密な家なら一年中快適な温度を保つことができ、光熱費の削減にも大きく貢献します。
家計に優しいだけでなく、地球環境にも配慮した、これからの時代に求められるサステナブルな住まいと言えるでしょう。
C値は、家の「性能の証」。数値で見る気密性の重要性
「気密性」の良し悪しを判断する上で、「C値」は非常に分かりやすい指標です。
かつてはC値の基準値が設けられていましたが、現在は撤廃されており、ハウスメーカーや工務店の取り組み姿勢によって大きな差が出ています。
新日本ホームズでは、C値1.0㎠/㎡以下を標準としています。 これは、国の基準(かつての基準)をはるかに上回る水準であり、業界トップクラスの性能です。私たちは、全棟で気密測定を実施し、この数値目標を達成することを徹底しています。
C値1.0がどれだけすごいか、具体的に考えてみましょう。延床面積40坪(約132㎡)の家を例にとると、C値1.0の場合の隙間面積は132㎠、つまりハガキ1枚程度の隙間しかないことになります。
一方、C値が5.0㎠/㎡の家では、隙間面積は660㎠となり、これはCDケース約4枚分に相当します。この小さな隙間の差が、快適性や光熱費に大きな違いを生み出すのです。
新日本ホームズがC値にこだわる理由と、その取り組み
私たちはなぜ、そこまでC値にこだわるのでしょうか。それは、お客様に「本当に良い家」に住んでいただきたいという想いがあるからです。高気密住宅は、建てた後で性能を上げるのが非常に難しいからです。
私たちは、家づくりの初期段階から、気密性を高めるための工夫を積み重ねています。
施工技術の徹底:
気密性を左右するのは、職人の確かな技術です。
現場の職人一人ひとりが気密の重要性を理解し、丁寧な施工を心がけています。断熱材の隙間なく施工することはもちろん、配管や配線が壁を貫通する箇所など、細かな部分まで隙間をなくすための工夫を徹底しています。
高性能な建材の使用
断熱材やサッシ、ドアなど、家全体の気密性を高めるために、高性能な建材を厳選して使用しています。これにより、家の「面」全体で気密性を確保します。
全棟気密測定の実施
どれだけ丁寧に施工しても、実際に隙間がどれくらいあるかは測定してみなければわかりません。
新日本ホームズでは、全棟で気密測定を実施し、C値の数値をお客様にお伝えしています。この「見える化」によって、お客様に安心して高性能な家づくりを任せていただけます。
まとめ:福岡で平屋を建てるなら、C値にも注目を
福岡で平屋の注文住宅を建てることは、ご家族の理想の暮らしを形にすることです。しかし、その理想を実現するためには、デザインや間取りだけでなく、家の基本性能にも目を向けることが重要です。
特に、気密性は、快適性、健康、そして省エネ性といった、暮らしの質を大きく左右する重要な要素です。そしてその性能は「C値」という数値で客観的に判断することができます。
新日本ホームズは、お客様に永く健康で快適に暮らしていただくために、業界トップクラスのC値1.0以下を標準とした、高性能な家づくりに取り組んでいます。
理想の平屋で、一年中快適な暮らしを実現しませんか?ぜひ一度、新日本ホームズの家づくりについてご相談ください。私たちは、お客様の夢を「数字」という確かな根拠を持って、形にしていきます。