サーモシールドウォール工法【基礎】
TSW工法は頑丈な基礎構造
TSW工法の標準基礎構造は
「ベタ基礎」を採用。
ベタ基礎の場合、床全体が鉄筋コンクリートの盤となりますので、万が一、部分的に地盤が下がっても安心です。また、地盤にかかる荷重が均等になりますので、ピアノ・大量の蔵書等の一部に大きくかかる荷重にも対応可能です。(但し、大引の補強は必要です。)標準以外の基礎工事が発生する場合は、事前に協議提案いたします。TSW工法では、建物にかかった外力を構造により、極所集中させることなく分散し、基礎との高い緊結力により安全に基礎に伝えます。伝わった力は頑丈な基礎で受け止め、地盤へと逃がします。
基礎ベース 170mm厚さ
基礎ベースには建物の荷重や圧力(地震や台風)と地盤からの反発力がかかります。これらをしっかりと受け止めるために曲げ耐力を向上させています。
根入れの深さ 240mm深さ
基礎下の土をしっかりと保持する為に、根入れの深さにも拘っています。
立ち上がり幅 150mm厚さ
強度を増すと同時に、鉄筋のかぶり厚も余裕をもって確保致します。
TSW工法は床下湿気対策が万全
地面からの湿気を遮断。
防湿処理をしていない床下地盤面からは、1㎡あたり1時間に10g以上の水蒸気が出ていると言われています。
◎TSW工法ではこの対策として
(1)防湿フィルムで、
床下からの湿気をシャットアウト
基礎コンクリートを打設する前に基礎下全体に防湿フィルムを施工。床下からの湿気を防ぐと共に、床下の木部の腐食も防ぎます。
(2)床組を支える地束は鋼製束を採用
木材を使用せず鋼製束にすることで、腐ることなく又、
白蟻にも安心です。
地質調査
最初に地質調査を行います。
地質調査にはいろいろな方法があります。当社で標準として採用している方法は木造住宅では一般的に採用されている「スウェーデン式サウンディング方式」です。地盤が特殊なケース等で他の調査方法が必要な場合は、別途協議ご提案させていただきます。
5ヶ所/棟を標準として調査を行います。
調査は敷地の形状、広さ、建物の大きさ等によって異なりますが、一棟あたり5ヶ所を標準として調査を行います。
地耐力診断の条件
地盤調査の結果から
地耐力の診断を行います。
診断の条件はいろいろあります。その訳は、
建物の構造によって建物の重量が異なる。
基礎の形状によって地盤にかかる
荷重が異なる。
当社の診断の条件は、一般木造2階建て住宅(ツーバイフォー工法)又、基礎の形状は当社標準「べた基礎」工法を前提条件としています。
地耐力の診断
20KN/㎡以上の地盤
=宅地として優良な地盤。
20KN/㎡未満の地盤に関しては、更に詳しく調査実施対策をご提案致します。
※鉄筋コンクリート造・鉄骨造等、建物が重い場合は別途診断いたします。
●地盤補強対策(オプション)
地耐力の評価が20KN/㎡未満で
何らかの対策が必要な場合は、
別途協議させて頂き最適な
対策について提案いたします。
●補強対策
①基礎補強:べた基礎のベース部分の
コンクリートを補強する。
②地盤補強
(a)表層改良 セメント系固化材を土と混合・攪拌・転圧を行い版状に地盤を固める。
(b)柱状改良液状セメントを柱状に注入攪拌して地中に支持柱をつくる。
(c)鋼管杭工法 構造用炭素鋼管を支持地盤にまで打ち込み支持させる。
等様々な対策方法がございます。
その時点での最新技術・コスト面・安全性を考慮しながら提案させていただきます。
防腐 ・ 防蟻
土台について。
TSW工法では1階床組を特に
留意して次のような施工とします。
①土台、大引材は防腐剤を加圧注入し、且つその表面に耐久性をもたせる為の特殊加工(インサイジング加工)した木材を使用します。
②その他防腐対策につきましては(床下湿気対策の章)をご参照下さい。
白蟻防除について。
TSW工法では、べた基礎施工基礎部分全面に土壌処理を行います。
次に木組が終わった時点で、防蟻処理を外壁の内外木部に対して行います。フラット35では地盤面から高さ1m以内の部分とされていますが、当社では土台 から1m迄、つまり地盤面より約1.45mの高さまで処理を行い、白蟻が最初に家に近づかないように防蟻処理を徹底致します。