サーモシールドウォール工法【構造】
TSW工法は頑丈な
トリプルモノコック構造
どのように外力を逃すか。
建物には色々な外力がかかります。地震による揺れ、風による揺れ、建物内荷重等が代表的なものになりますが、この建物内にかかった力を「どのように逃がすか」が構造体の強度を決めます。
一戸建て(低層建築物)の場合は、建物にかかった外力を上手に分散しながら基礎に伝え、最終的に基礎から地盤に逃がすように考えられています。
TSW工法では、建物にかかった外力をトリプルモノコック構造により、極所集中させることなく分散し、基礎との高い緊結力により安全に基礎に伝えます。
伝わった力は頑丈な基礎で受け止め、地盤へと逃がします。
トリプルモノコック構造とは。
「壁・床・天井・屋根」の面で力を受け止め分散する強構造。地震の強い力を「面」でバランス良く分散させる高い耐震構造です。すべての住まいに耐震性に優れた安心した住まいを実現しました。
強固なモノコック構造のTSW工法
床・壁・天井・屋根による6面体トリプルモノコック構造なので、地震力が分散され、建物の変形を防ぐことができます。面は枠組材と構造面材で緊結されて、一体化された版となり、ダイヤフラムといわれる高い剛性を発揮します。
構造用パーティクルボード
せん断性能に優れた
パーティクルボード。
パーティクルボード9mm厚は、せん断性能に優れており、高い耐震性を発揮出来ます。また、耐水性の高い接着剤を使用することで、吸水時の厚さ膨張を極めて小さくしております。パーティクルボードは建築解体材等の木質廃材を主原料としており、循環型社会や地球温暖化防止に寄与しています。
優れた耐水性能。
耐水性に優れた接着剤を使用することで構造用耐力面材の中でも、耐水性に優れた製品になっております。
高い耐久性。
他の構造用耐力面材に比べ
耐久性が優れています。
耐震性能
地震に強い壁式構造です。
<耐震等級3・長期優良住宅適合>※
※設計によっては取得不可の場合ございますので、ご了承ください。
TSW工法は、枠組壁工法をベースに
新日本ホームズが独自の強化を施した工法です。
柱や梁(軸)で支える軸組工法に対して、4辺の壁、床、天井の6面体でがっちりと支える壁式構造が優れた耐震性を発揮します。しかもこの6面体は力学的にもバランスがよく、水平荷重、垂直荷重の力を分散し、建物全体で吸収。そのため揺れそのものが少なく、高い安全性を誇っています。
関東大震災の2倍以上に耐える
強度、耐震性能。
TSW工法の壁式構造の基本となるのが、枠組材と面材が一体化した高剛性のダイヤフラム(版)です。しかも、この面材に構造用合板等を使用した壁は、左右どちらかの力にも強く、筋交いだけでの壁面に比べ3倍の強度を持つことが確かめられています。これを耐力壁といいます。また、アンカーボルトを約1.5倍にすることで、基礎と建物の緊結力を強化、せん断耐力比を大幅に向上させています。さらに接合方法は、ほぞ等による点接合に代わり大きな力のかかる部分を構造金物と専用釘でしっかり緊結。建物を一体化する優れたシステムにより、枠組壁工法の住宅は、建設省の実験でも関東大震災の2倍以上の地震に耐えることが証明されています。
東日本大震災でツーバイフォー住宅は
居住に支障なし95%
平成23年(2011年)3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きました。この地震は我が国、観測史上最大のマグニチュード9.0、震度7で、津波と強震よる人的・物的被害が多数発生し、震度5を超える余震が続いていました。地震発生後1ヶ月半が経過した仙台・石巻地域において、ツーバイフォー住宅の現地調査とアンケート調査を実施。調査対象住宅は20,772戸、うち当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅は19,640戸で、95%にあたるという調査結果が出ました。ツーバイフォー住宅の高い耐震性が実証されました。
耐風性能
あらゆる耐風対策で
大型台風にも安心。
(1)屋根瓦の耐風・耐震補強
全ての瓦と瓦をビス止めとし、瓦のズレ・震動によるハガレ・飛散・ヒビ割れを防ぎます。
(2)屋根吹き上げ防止対策
図2のように、「あおり止め金具」ハリケーンタイ(図中/青破線)を、全ての屋根タイル木と外壁に接合します。これによって、毎秒90mの風にも耐えられることが証明されています。
耐火性能
延焼を抑える
「ファイヤーストップ効果」は、
構造・工法の違いにより
大きな差があります。
TSW工法は、非常に耐火性に優れた工法で、「省令準耐火構造」に適合しています。
火が燃え広がりにくい構造である。
火の進行を防げる「ファイヤーストップ構造」
火は壁の内部や屋根裏を伝わって燃え広がるもの。このような火の道筋の要所に、防火区画の役割を果たす構造物(ファイヤーストップ材)を組み込み、居室から居室、1階から2階への燃え広がりを防止。延焼を遅らせます。
これを「ファイヤーストップ構造」と言います。
耐火性に優れた資材を使用
TSW工法の室内は、水のフィルムで覆われているのと同様です。
壁や天井の下地に使用されている石膏ボードは、安定結晶状態にして硬化させたもので、その重量の21%は結晶水です。結晶水は万一の火災の場合、熱分解され部屋の壁面及び天井から水蒸気を発生し続け、約25分程度室内の温度の上昇を防ぎます。いわば室内は水のフィルムで守られていると云っても過言ではありません。特に直上に2階がのる1階天井に関して(居室)は、9.5mm石膏ボードを二重貼りにしています。
国が認めている省令準耐火構造で、
火災保険料が安い
TSW工法は、その耐火性の点からも在来工法住宅よりも火災保険が大幅に安くなっています。
火の通り道となる床や壁の枠組材などがファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断。上階への延焼を食い止めます。
枠組材2枚重ねと同等の外形で、常温では強度が勝る鉄骨材に、200kgの荷重をかけて約1000℃まで加熱。5分後には鉄骨は湾曲したのに対し、枠組材は表面が焦げるのみで強度を保持。
木材の発火点
木材は直接炎にあたった場合は約260℃、直接炎があたらない場合は約450℃で発火。枠組壁工法では、石膏ボード等の使用により直接炎が構造材にあたることを防ぎ、木造住宅でありながら高い耐火性を実現しています。
上のグラフで明らかなように、軸組工法では出火して約5分後火災になるのに比べて、枠組壁工法では約30分後までは火災になりません。
木の住まいについて
環境行動宣言
木の家づくりで、
地球環境をまもります。
開発目標(SDGs)を支援しています。
「ツーバイフォー」 にできること。
「ツーバイフォー」 だから、できること。
SDGs(持続可能な開発目標)とは
SDGs(エス・ディー・ジーズ Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
木の利用で
CO2を吸収する森の循環を促します。
世界の木造建築のスタンダードである「ツーバイフォー」建築は伐採適齢期を迎えた森林から木を伐採して利用します。伐採後にはCO2をたっぷり吸収する若木が成長する活力のある森を再生させます。森林の循環を促し、地球温暖化防止に貢献します。
高い環境性能で建物の省エネ化を進め
使用エネルギーを小さくします。
「ツーバイフォー」建築は、断熱・気密性能を高めやすく、屋内の暖気・涼気が逃げたり、屋外の冷気・熱気が入り込みにくい工法です。さらに、省エネ性能の高い設備機器を採用することで、使用するエネルギーを少なくし、省エネなどの環境活動を推進します。
長寿命化の技術で
長く使い続け、環境負荷を低減します。
しっかりつくって長く使い続けることが、廃棄物の削減につながります。「ツーバイフォー」建築は、高い耐久性・耐震性・耐火性を備えており、時代や使い方に柔軟に対応できる技術とデザイン、的確なメンテナンスで、長寿命の建物を提供します。
環境行動指針
脱炭素化推進
CO2を削減
高い環境性能・耐久性能の建物と省エネ機器で使用エネルギーを削減。資材、建設、使用(居住)、解体、再生・処分までのライフサイクルを通してCO2を削減します。
「木」のCO2削減効果を活用
森林は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収し、炭素(C)を木の中に蓄え、酸素(O2)を放出します。「木」を使うことで温暖化抑制に貢献します。
資源の活用
再生可能な循環資源「木」の活用
自然の恵みである「木」、木を育てる「森」、森に住む「生きもの」を大切にする環境に配慮した木材調達や、リサイクル材の活用を積極的に行います。
建設現場での廃棄物を削減
木材をはじめ各種資材は有効に活用し、発生した廃棄物もリサイクルすることで最終処分量を減らし、地球環境への負荷の削減に努めます。
環境に配慮した経営
環境に配慮した経営方針を取り入れ、環境行動の目標・計画を設定し、その達成に取り組みます。
地域、社会への貢献
住まい手、利用者と連携した環境活動を推進します。地域社会と連携した環境保全活動を推進します。